私は経歴9年の元ウェディングフォトグラファーです。
今までにたくさんのカップルを撮影させていただきました。
コロナ禍となったほぼ同時期に息子を授かったため今は育児に専念しています。
現役当時は、結婚式場の顧客満足度調査で2年連続満点の評価をいただいていました。
私がどのようなアプローチを心掛けた結果、良い評価を頂けたのかをまとめました。
ウェディングフォトグラファー駆け出しの方やウェディングフォトグラファーを目指す方の参考になれば嬉しいです!
ウェディングフォトグラファーの仕事とは
ウェディングフォトグラファーの仕事とはなんでしょうか。
それはもちろん写真を撮ることですよね。
新郎新婦様が写真を見た時に、ステキな写真!あの人に撮ってもらえてよかった!
なんて思ってもらえたらカメラマン冥利に尽きますよね。
でも、あの人に撮ってもらえてよかった!と喜んで貰うのに必要なのは写真の技術だけではないのです。
どんなに素敵な写真が撮れても結婚式当日の立ち回りが良くないとダメです。
例えば、結婚式当日の印象がこんな感じだったらあのカメラマンに撮ってもらえてよかったとはならないですよね。
- 無愛想、笑顔がない
- 言葉遣いが悪い
- 身だしなみや態度が悪い
- 気が利かない
- 他のスタッフとずっとお喋りしている
- 新郎新婦様やゲストの邪魔になっている
サービス業の基本的なことばかり挙げてる、と思ったかも知れませんが、ウェディングフォトグラファーはサービス業なのです。
また、良い写真を撮ることは最優先事項ですが、こだわりすぎて結婚式のスケジュールに支障が出ることも避けないといけません。
新郎新婦様ファーストではありますが、結婚式全体を見て動くことが大切です。
ウェディングフォトグラファーはサービス業
ウェディングフォトグラファーはサービス業です。
サービスを行う対象は新郎新婦様だけではありません。
新郎新婦様のご両親、ご親族、その他のゲストもおもてなしの対象です。
また、結婚式場と契約している写真会社に所属している場合は結婚式場のスタッフも対象です。
ひとつの結婚式を作り上げる仲間とはいえ、会社からすれば結婚式場はお客様なのです。
フリーランスなど、持ち込みカメラマンとして撮影に入る場合も、結婚式場のスタッフといい関係を築くことは良い写真を撮るために必要だと思っています。
(結婚式場のスタッフと事前に良い関係を築けたら、変更内容を教えてくれたり、助けてくれたりします)
私がそれぞれに心掛けていたアプローチは次の通りです。
新郎新婦様へのアプローチ
話しかける時はまずは同性に
女性カメラマンは新婦様へ、男性カメラマンは新郎様へ。
もしあなたが美男美女なら特に気をつけましょう!異性にばかり話しかけるとやきもち妬かれる新郎新婦様が意外と多いです。(クレームにつながります)
緊張や警戒心を解いてもらえるように話しかける
メイクシーンの撮影時や移動中、新郎新婦様が時間を持て余している時など、周りの状況をみて話しかけていました。
警戒心を解いてもらえることで、写真の表情もぐっと良くなりますし、カメラマンへの好感度も上がります。
待機する時は出来るだけ新郎新婦様の近くにいる
新郎新婦様の側にはアテンドさん(ヘアメイクさんや介添えさん)が居ますが、その方がいない時や写真を撮って欲しいときにすぐに対応出来るようにしていました。
ご両親へのアプローチ
お祝いの言葉を伝える
遅くても披露宴開始までにはお祝いの言葉を伝え、自己紹介をするようにしていました。
ゲストへのアプローチ
トイレ、喫煙所の場所を把握する
初めての結婚式場でも案内ができるように、トイレと喫煙所の場所は把握するようにしていました。
ゲストからみればカメラマンも結婚式場のスタッフです。結構聞かれます。スムーズにご案内することで結婚式場のスタッフへのアプローチにもつながります。
高砂でゲストが自分のカメラで撮って欲しそうなときはこちらから声をかける
今はコロナ禍で対応が変わっているかもしれませんが、ゲストのカメラお預かりOKの結婚式場では積極的にお声がけするようにしていました。
ゲストおよび新郎新婦様へのアプローチにもなりますし、そのゲストグループの写真撮影を仕切ることができるためwin-winな上、一石二鳥です。
プランナーへのアプローチ
事前に新郎新婦様がどんな方か聞いておく
結婚式当日、カメラマンが新郎新婦様に会えるのは一番早くて支度部屋(メイクルーム)の場合が多いです。
事前に新郎新婦様の印象やこだわり、好みなどを聞いておくことで、どんな風に撮るかをあらかじめ考えることができます。
さらにプランナーさんはちゃんと新郎新婦様のことを考えてくれているカメラマンだと好感をもってくれると思います。
キャプテン(先導)へのアプローチ
目配せやアイコンタクトをしっかりやる
披露宴を取り仕切るキャプテンは、スケジュール通りに披露宴が進むように全体を見て時間調整をしています。また新郎新婦様やゲストが楽しい気持ちで過ごせるように常に気を配っています。
そのため、カメラマンが写真を撮る時間もちゃんと確保してくれます。
アイコンタクトをしっかりすることで、写真を撮り終わったタイミングや、待って欲しい時、急がないといけない時など、キャプテンと意思疎通が出来るので披露宴がスムーズに進行できます。
新人カメラマンはアイコンタクトが出来ない(こっちを見ない)人が多い!とキャプテンに言われたことがありました
アテンド(ヘアメイク、介添え)へのアプローチ
仲良くなる
これに尽きます!アテンドさんは一日中新郎新婦様の側にいるのでカメラマンはアテンドさんとペアで行動することが多いです。
仲良くしておくと、新郎新婦様と打ち解けるのに協力してくれたり、写真撮影のときに手伝ってくれたりします。また、ベテランさんならとっておきの撮影スポットに連れて行ってくれることもあって、カメラマンからするとアテンドさんはとても重要な人物です。
サービススタッフへのアプローチ
これは結婚式場によってはやらない方がいいところもありますのでご注意を。
人手が足りない時にお手伝いする
サービススタッフはお料理の配膳やゲストの案内などとても忙しく動き回っています。
お色直し中座時などある程度写真を撮り終わった時などに、ゲストがスタッフを探していて誰も対応出来なさそうな時は代わりに注文や要望を伺っていました。その内容をサービススタッフに伝えたり、扉を開けるお手伝いなどもしていました。
最後に
ウェディングフォトグラファーはサービス業です。
新郎新婦様やゲストだけではなく結婚式場のスタッフも対象です。
最も重要なのは撮り逃しをしないこと、良い写真を撮ることですが、これは撮ってあたり前だと認識されています。
良い写真を撮ることに加え、良いサービスを提供できるように動くことができれば顧客満足度の上昇につながります。
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