前撮りや結婚式で撮影指示書を作りたい。
でも、どんな風に書けばカメラマンに伝わるかな?
とお悩みの方、カメラマンがもらって嬉しい撮影指示書の書き方をお伝えします!
カメラマン目線なので、参考になりそうなところはぜひ取り入れてみてくださいね!
撮影指示書の書き方のポイントは次のとおりです。
- 表紙や挨拶文は不要
- タイトルは撮影指示書より撮影依頼書
- 写真は多すぎないこと
- 写真に対する細かい要望は簡潔に
- 写真のサイズはA4用紙に対して3×4
- 衣装ごとシーンごとに並べておく
詳しく説明していきます!
撮影指示書とは?
撮影指示書とは前撮り撮影や結婚式で新郎新婦さんがカメラマンに対してこんな写真を撮って欲しい!と希望カットをまとめた資料のことです。
みなさん、SNSや写真スタジオ、カメラマンのウェブサイトから写真を抜粋して撮影指示書を作っています。
撮影指示書ってカメラマンに嫌がられる?
正直、撮影指示書を嫌がるカメラマンは多いです。
しかし撮影指示書は新郎新婦さんの好みを事前に知ることができるので、カメラマンにとってメリットとなることも多いです。
では、なぜカメラマンは撮影指示書を嫌がるのか?
それはカメラマンにとって嬉しくない撮影指示書が新郎新婦さんの間で一般的に浸透してしまっているため、「撮影指示書」というもの自体のイメージが悪くなっているからです。
カメラマンにとって嬉しくない撮影指示書とは、
例えば、撮りきれないほどの希望カットが盛り込まれた撮影指示書や、状況的に難しいような希望カット(例えば観光客で賑わっている季節や場所で撮れないようなカットなど)や同じ有名カメラマンの写真ばかりを集めた撮影指示書などです。
同じカメラマンの写真ばかりを集めた撮影指示書をみると、そのカメラマンに撮ってもらって〜!ってなっていました。
逆に、カメラマンにとっていい撮影指示書は、私が現役当時も用意してもらえると嬉しかったです。
撮影指示書の書き方①表紙や挨拶文は不要
ビジネスライクに表紙や挨拶文を付ける方もいますが、撮影指示書には不要です。
なぜなら撮影指示書はカメラマンが撮影中に携帯するもの。
荷物の多いカメラマンは出来るだけ必要な情報のみが載っている撮影指示書の方がすぐに取り出して確認ができるので扱いやすいです。
撮影指示書をメールで添付して送る場合はメール本文に、撮影指示書を印刷して渡す場合は付箋などに書いてある程度で十分です。
撮影指示書の書き方②タイトルは撮影指示書より撮影依頼書
これは正直どちらでも撮影に影響はないのですが、「撮影指示書」と「撮影依頼書」ではカメラマンが受ける印象が違います。
タイトルは付けなくても全く問題ないです!
例えば前撮り撮影当日に初対面の新郎新婦さんに「撮影指示書」と書かれたものを渡されると、あまりいい印象を持ちません。
なぜなら「指示」という言葉の力は強く、きつく感じられるからです。
「撮影指示書」と書かれる方が多い中で「撮影依頼書」と書かれたものを受け取るととても丁寧な印象を持つことができ、好印象です。
「撮影指示書」という言葉が一般的に浸透しているので仕方がないことですが、このブログを見られた方は是非「撮影依頼書」と書いてくださいね!
せっかくなら好印象を持ってもらって、カメラマンといい関係を築いてください。きっといい写真にもつながります♪
もう一度言っておきますが、タイトルは付けなくても全く問題ないです!
撮影指示書の書き方③写真は多すぎないこと
SNSなどをみていると沢山の前撮りの写真があって、あれも撮って欲しい!これも撮って欲しい!!
ってなると思います。
ですが、写真は多すぎないことがオススメです。
なぜかというと、多すぎる撮影指示書はカメラマンの足枷となってしまうからです。
カメラマンは同じロケ地でも季節や天気、ロケ地の状況やお二人の雰囲気などで撮影場所やポーズを考えて提案して撮影しています。
多すぎる撮影指示書を渡された場合、カメラマンは撮影指示書の内容をクリアすることが大前提となってしまうため、本来持っているそのカメラマンの良さを出し切ることが出来なくなってしまいます。
そのため、撮れたはずのいい写真は撮れず、さらに撮影指示書で希望した写真のクオリティも下がってしまうことになりかねません。
前述もしていますが、撮影指示書が悪いわけではないです。
新郎新婦さんが絶対撮って欲しい写真はカメラマンとしても撮りたいです!
絶対撮って欲しい写真は撮影指示書に書き、あとはカメラマンにお任せするのがおすすめです。
じゃあ何枚くらいに絞ればいいの?
衣装1着もしくはロケ地1箇所につき2〜3枚がベストです!
ちなみに、よく撮影指示書で見かける「撮れたら撮って欲しい」と書いて載せている写真、あれは意味がないです。
カメラマンからすれば撮影指示書に載っている以上すべてが撮影必須と認識されます。
「撮れたら撮って欲しい」は撮影指示書には載せず、カメラマンが「他に撮りたいポーズありますか?」と聞いてきた時に「撮れたら撮って欲しい」の中から一つずつカメラマンにお願いするといいと思います。
撮影指示書の書き方④写真に対する細かい要望は簡潔に
撮影指示書に載せた写真で、細かい要望がある場合は簡潔に補足しておくと、思ってたのと違うということを防げます。
カメラマンは上の写真を見た時に、新郎新婦さんがどこを気に入ったのかを考えます。
例えばポーズ、表情、構図、背景、背景のボケ感などです。
このポーズであれば背景は同じじゃなくてもいいのか、逆にこの背景ならポーズは同じじゃなくてもいいのか…など撮影指示書についてカメラマンと直接話ができないようであれば、あらかじめ補足を書いておくと認識の違いを防ぐことができます。
以前、知り合いのカメラマンからこんな話を聞きました。
撮影指示書に海を背景にビーチで撮った写真があったけど、ロケ地に海がないから撮れないって断った!
これって認識の違いなのかなと思っています。
新郎新婦さんもロケ地はどこなのかは事前に知っているのでロケ地に海がないことは分かると思うのです。
それでも撮影指示書にビーチで撮った写真を載せているということは、背景は同じじゃなくても同じポーズや構図で撮りたかったのかなと。
これってもったいないですよね。
基本はカメラマンとお話ししながら撮影を進められると思いますが、誤解を招きそうな細かい要望があるものは補足でコメントを追記しておくのがおすすめです。
撮影指示書の書き方⑤写真のサイズはA4用紙に対して3×4または3×3
撮影指示書の書き方①でも触れましたが、撮影指示書は撮影中にカメラマンが常に携帯し、都度確認しながら撮影を進めていきます。
そのため、ぱっと取り出してすぐに内容を把握しやすい撮影指示書は好まれます。
A4用紙1枚に対して希望カットが1枚しか載っていない指示書が数十枚もあったり、逆に希望カットがたくさん載っていて写真が小さすぎたりすると希望カットを把握するのに時間がかかってしまいます。
撮影指示書をぱっと取り出して見やすい写真の配置は、A4用紙で3×4の12枚または3×3の9枚です。
また、印刷して持参する場合は両面印刷ではなく、片面印刷がおすすめです。
撮影指示書の書き方⑥衣装ごとシーンごとに並べておく
衣装やロケ地などで決まった希望カットがある場合は、まとめて並べておくとカメラマンは希望カットを探しやすくなり、また希望カットを見落として撮り忘れてしまうということを防ぐことができます。
例えばウェディングドレスと色打掛で撮影する場合は、ウェディングドレスの希望カットだけをまとめたあとに、色打掛の希望カットをまとめておきます。
最後に
SNSでたくさんの写真を見てこんな写真が撮りたい!とイメージを膨らませていると思います。
できれば撮影前にカメラマンにおおまかな希望のイメージ(自然に笑っている写真やクールにきめた写真など)を伝えられるといいですね。
SNSでよく見かける写真だけではなく、カメラマンにお任せしたお二人らしい写真も撮ってもらえると、よりいい記念になると思います。
では、撮影を楽しんでください♪
あ!撮影前日はしっかり寝てくださいね!
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